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TIS、アプリケーション開発「エンタープライズ向けコンテナサービス」を提供

 TIS株式会社は22日、アプリケーション開発の効率とスピードの向上をセキュアに実現するDevSecOpsに対応した「エンタープライズ向けコンテナサービス」の提供を開始した。

 「エンタープライズ向けコンテナサービス」は、コンテナ技術を活用したアプリケーションプラットフォームをプライベート環境で利用できる、企業向けの月額課金型サービス。セキュリティ・バイ・デザインをスピーディに実現するためにTISが展開する、「クラウド&セキュリティサービスプラットフォーム」の主要なメニューとしてサービスを提供する。

 サービスは、コンテナを稼働するためのプラットフォームと、コンテナやクラスタの管理を行うためのコンテナ統合管理GUIを提供する「コンテナプラットフォームサービス」、特定用途向けにカスタマイズされたコンテナイメージのテンプレートを提供する「マルチプラットフォーム活用コンテナテンプレート」、コンテナの監視やパッチ適用などのコンテナプラットフォームの管理を代行する「コンテナ運用サービス」の3つのメニューで構成される。

 コンテナに特化したセキュリティツールにより、サイバー攻撃などの脅威からアプリケーションを守り、アプリケーション開発の早い段階からセキュリティ対策を施すことで、開発スピードを妨げず、セキュリティ対策コストの削減を実現する。クラウド、OSに依存せず、あらゆるプラットフォームで利用できるため、クラウドロックインの防止や、異なるプラットフォーム間のシームレスな移行を実現する。

 また、コンテナプラットフォームの管理やセキュリティ運用をTISに任せる「コンテナ運用サービス」のメニューを利用することで、ユーザーはアプリケーション開発に集中することが可能。サービスの申し込みのみでコンテナ環境を最短1か月で簡単に利用でき、セキュリティなどの特定の用途に応じてカスタマイズされたコンテナイメージがオプションとして用意されるため、アプリケーションプラットフォームを簡単に素早く利用できる。

 TISでは、サービスを利用することで、専門知識なしにアプリケーションをセキュリティの脅威から守れるとともに、従来のウォーターフォール型のアプリケーション開発と比較して、開発にかかるコストと時間を最大50%に抑えられると説明。サービスを、本格的なDevSecOpsやコンテナ活用への取り組みを検討している大規模システムを持つ企業を中心に提供していき、2022年までに10社への導入を目指す。

 また、関連サービスとして、クリエーションライン株式会社と共同で「DevSecOps導入コンサルティングサービス」を提供する。「アプリケーションのコンテナ化」「CI/CD自動化」「マイクロサービス化」といった、DevSecOpsを組織へ導入するうえで必要な取り組みのコンサルティングを行い、DevSecOpsの導入から運用までをトータルで支援する。