ニュース

日本オラクル、クラウドを企業の自社データセンター内で利用できる「Oracle Cloud Machine」

 日本オラクル株式会社は21日、クラウドへの移行を支援する新しいサービス「Oracle Cloud Machine」を提供開始すると発表した。このサービスでは、企業・団体が所有するデータセンター内で、オラクルのPaaS「Oracle Cloud Platform」を利用できるという。

 Oracle Cloud Machineでは、ハードウェア、ソフトウェア、クラウド管理、サポート、IaaSを月額課金で提供するほか、オラクルのデータベースやJava開発基盤などのPaaSを定額または従量課金で提供する。Oracle Cloudとの完全な互換性を備えつつ、オンプレミスでも利用可能で、災害復旧、クラウドバースティング、開発/テスト、オンプレミス/クラウド間のリフト&シフト方式でのワークロード移行、DevOpsなど、さまざまな用途に活用できるとした。

 企業にとっては、自身のデータセンターにクラウドを導入できるため、セキュリティ面や法規制面の制約をクリアできる点がメリット。また、オラクルが管理と運用を担当するため、企業はOracle Cloud内でも自社データセンター内でも、同様の操作性・利便性を実現し、最新の機能を使用できる。

 具体的には、各種ソフトウェアを実装したハードウェア(垂直統合型製品)を月額課金で提供する形となる。ラインアップは、OCPU(1 OCPU=ハイパースレッドが使用可能なIntel Xeonプロセッサの1物理コア相当のCPU性能):288、メモリ2TBの「Oracle Cloud Machine Model 288」、OCPU:576、メモリ4TBの「Oracle Cloud Machine Model 576」、OCPU:1080、メモリ7.5TBの「Oracle Cloud Machine Model 1080」が用意された。

石井 一志