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日本ヒューレット・パッカード、アプリケーション開発向けの新たな分析スイートを提供

 日本ヒューレット・パッカード株式会社は20日、アプリケーションパフォーマンス管理(APM)ソフトウェアスイートの新モジュール「HPE AppPulse Trace」の提供を発表した。

 「HPE AppPulse Suite」は、実ユーザーのインタラクションを分析してエラーやクラッシュを特定し、リソース使用量を測定。高度な分析エンジン「HPE Vertica」の拡張性と高速性を活かすことで、開発者はエラーがどこで発生し、ユーザーに影響を及ぼしているかを把握できる。アジャイル開発やDevOps、リーン開発、継続的デリバリーといった開発手法を開発プロセスに取り入れて迅速に作業を進められるとしている。

 スイートはSaaS型での提供となり、実ユーザーの操作をエミュレートし、アプリケーションの実稼働前にスクリプトやシンセティックトランザクションロボットを使って問題を検出および修正できる「HPE AppPulse Active」、実ユーザーデータを使って、ユーザーに影響を及ぼす問題を優先順位付けし、アプリの状態が一目で分かるように表示する「HPE AppPulse Mobile」、問題の発生場所をコードの行単位まで突き止め、すばやく対処する「HPE AppPulse Trace」の3種類の統合されたモジュールで構成される。

 コードの正確な行を追跡することで、ユーザーの操作、フロー、エラーメッセージ、クライアントコード、デバイスの状態など、ユーザー体験を綿密に調べることを可能にする。ユーザー体験やユーザー操作に関わる問題をサーバー側の問題と関連付けることで、データセンターにおける優先順位付けや解決に要する時間が短縮され、コストの削減が可能。コード不要/タグ不要の設定調整により、アプリやインフラの素早い変化に自動的に適応できる。

 「AppPulse Trace」は、「AppPulse Active」および「AppPulse Mobile」の最新版とともに現在提供中。日本語版の提供時期は未定。

三柳 英樹