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IIJ-II、ビッグデータを活用した人口動態レポートを発行

 株式会社IIJイノベーションインスティテュート(IIJ-II)は28日、ビッグデータ解析技術を活用し、住民基本台帳人口データを分析した「人口動態レポート」を発行し、公開した。

 IIJ-IIでは、2008年に「Project Gryfon」を立ち上げ、ビッグデータの可視化、分析を中心としたクラウドコンピューティング基盤技術の研究開発を行ってきた。

 公開した人口動態レポートは、プロジェクトにおけるビッグデータ解析技術の応用事例で、地方自治体が公開する総人口や性別・年齢別の人口、世帯数などの住民基本台帳人口データと、国や自治体、企業などが公開しているオープンデータを組み合わせて解析することにより、今後の推移予測につながる人口変動の要因・傾向分析を行ったもの。

 第一号として、福岡県久留米市の協力により、久留米市の人口動態レポートを公開。今後は3カ月に一号のペースで、地方自治体の人口動態レポートを公開していく。

 IIJ-IIでは、政府が地方創生施策を推進するなか、地方自治体においては今後の方針策定において、人口変動の可視化や分析によるさらなる正確な人口予測が必要になっていると説明。人口動態レポートを定期発行するとともに、今後はその成果をもとに応用範囲を拡大し、全国の市町村が公開する人口データを自動的に収集し、より効率的かつリアルタイムに分析できるようなサイトの構築を進めていくとしている。

三柳 英樹