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NEC、OpenStackの実運用経験に基づく技術者育成サービスを提供

 日本電気株式会社(NEC)は27日、OpenStackの運用技術やナレッジベースをもとにした技術者育成サービスを2016年春から開始すると発表した。

 NECでは、OpenStackは国内においてもデータセンターやインターネット企業を中心に採用事例や導入を検討する企業が増えているが、OpenStackで構築したクラウド基盤の運用時に発生するトラブルや障害に対処できる技術者は不足しており、技術者の育成が大きな課題となっていると説明。こうした課題に対して、OpenStackを十分に習熟していなくても作業ができるノウハウやナレッジベースを整備し、それをもとに運用ができる技術者を育成するサービスを開始する。

 OpenStackの運用については、株式会社NTTドコモの協力のもと、NECのOpenStackに関する技術やノウハウを提供する。NTTドコモでは、OpenStackベースのクラウドシステムを実際に構築し、トライアル期間を含めて1年近く運用を行っており、NECはシステム構築にあたり技術支援を行った。

 育成サービスについては、NECマネジメントパートナーの教育カリキュラムとして提供し、特定非営利活動法人エルピーアイジャパン(LPI-Japan)のOpenStack技術者認定試験との連携も計っていく予定。

 NECでは、今後も他社との連携を積極的に行い、OpenStackを導入・運用していく企業のICT基盤の高度化と安全・安心な利用に貢献していくとしている。

 サービスの内容については、東京・品川で開催中(10月27日~30日)のイベント「OpenStack Summit 2015 Tokyo」で展示を行う。

三柳 英樹