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ネットワールド、DRなどを強化したパブリッククラウド「NETWORLD CLOUD」

 株式会社ネットワールドは、パブリッククラウドサービス「NETWORLD CLOUD」を10月23日より販売開始すると発表した。

 ネットワールドでは2月にニフティ株式会社と戦略的なパートナーシップを締結し、パブリッククラウド「ニフティクラウド」を販売してきたが、今回は同社から、VMwareの技術を基盤とする「VMware vCloud Air Technology」のOEM供給を受け、ディザスタリカバリ(DR:災害対策)を強化するなど、独自サービスメニューを追加して提供する。

 NETWORLD CLOUDで提供するDRサービスでは、「vSphere Replication」技術を用いて、基幹システムのデータベースも含めた差分データを、NETWORLD CLOUD上にありながら稼働させていないバックアップ用仮想サーバーにコピーしておくことで、万一の災害発生時にクラウド側の仮想サーバー群を立ち上げ、迅速なシステム継続を可能にするという。

 なおネットワールドでは、自社基幹システムのDRサイトとしてNETWORLD CLOUDを利用し、その経済性や利便性の実証実験に成功したとのこと。従来は西日本の支店に本番環境を縮小したバックアップシステムを構築して事業継続に備えていたが、NETWORLD CLOUDを利用する場合とのコスト比較や多目的での利用が可能になるなど、さまざまな観点で評価をまとめている。

 またNETWORLD CLOUDは、ネットワールドの販売パートナー各社による再販を可能にしており、プリペイド方式でも販売する。これにより、企業ユーザーが予算を確保しやすくなる上、予定していた利用料金を超える心配がなくなる一方、販売パートナーは請求金額が事前にわかるため、再販しやすくなるとした。

石井 一志