ニュース

日本IBM、Software Defined Storage環境の構築支援サービス

 日本アイ・ビー・エム株式会社(日本IBM)は2日、Software Defined Storage(SDS)の構築を支援するサービス「IBMハイブリッドクラウド構築支援サービス - SDS構築オプション IBM Spectrum Accelerate版」を発表した。同日より提供を開始する。価格は個別見積もり。

 SDSに対する世間の関心が高まる中、日本IBMでも、自社のハイエンドストレージ「IBM XIV Storage System」の機能をソフトウェアとして提供する「IBM Spectrum Accelerate」を、2月に発表。XIVの持つインテリジェンスを、さまざまな形で利用可能にしていた。

 今回発表されたサービスは、従来より提供されている「IBMハイブリッドクラウド構築支援サービス」において、Spectrum Storageを用いたSDSの構築を行うオプションサービス。Spectrum Accelerateをx86サーバーにインストールすることで、経済的なコモディティ化されたハードウェアを利用しながらも、XIV Storageと同等の機能・性能を提供できるという。

 ユーザーは、OpenStackの管理画面(ダッシュボード)上で、各仮想サーバー単位での設定を行えるため、個々のストレージを意識することなく、管理や運用が可能。ストレージだけでなく、サーバーやネットワークなどほかのITリソースとあわせた一元管理にも対応する。また、IBMがこれまでの製品・サービス提供で培ってきた設計書や設定書を活用することで、プロジェクトの労力と期間を短縮できるとのこと。

 なお日本IBMでは、別途OEM提供するx86サーバーとの組み合わせで、ハイブリッドクラウドとの接続やパフォーマンスの事前検証を行っているので、これらを組み合わせて利用すれば、前提条件や共存要件にかかる期間も短縮できるとした。

石井 一志