ニュース
グレープシティ、マルチプラットフォーム統合開発環境「Xojo」日本語版をライセンス販売
(2015/9/28 17:36)
グレープシティ株式会社は28日、米Xojoが開発・販売する統合開発環境「Xojo(ゾージョー)」の日本語版における総販売代理店になったと発表した。日本語版のラインセンス販売および技術サポート、日本語ドキュメントの提供はすべてグレープシティが行う。
Xojoは、Windows、Mac OS、Linux、iOSといった各OS向けのネイティブアプリに加え、ウェブアプリも1つの言語で開発できる統合開発環境(IDE)。「課題解決のためのアプリケーションを素早く誰でも簡単に開発できる」を目指した開発ツールで、言語としてBasicを採用。Visual Basicの経験者であればすぐに使いこなせるとしている。
Xojoの日本語版はこれまで米Xojoが直接販売してきたが、10月6日からグレープシティの販売パートナーでライセンスを購入できる。日本語版製品の機能的な互換性は維持されるため、すでに開発を進めているプロジェクトに対する機能的な影響はない。
XojoのIDEは、Windows、Linux、Macで動作。それぞれの環境で、Windows、Mac、Linux、iOSのネイティブアプリとWebアプリの開発が可能(iOSアプリを開発する場合はMac環境が必要)。Xojoで開発されたアプリは、それぞれのOSの機械語コードにコンパイルされ、ネイティブで実行される。アプリケーションを開発する上で必要となるUI部品やデータベース、各種インターネットプロトコルなどを、多彩なコンポーネントを装備し、欲しいアプリをドラッグ&ドロップですぐに開発できる。
価格はサブスクリプション制のライセンス体系で、開発するアプリの対象ごとに「デスクトップ」「Webアプリ」「iOS」がそれぞれ年額5万8000円(税別)、すべてをカバーする「Xojo Pro」が年額13万5000円(税別)。1ライセンスで同一ユーザーが所有する2台(Xojo Proは3台)のPCまでインストールが可能。ライセンスの有効期限内は最新版の提供と日本語技術サポートが付属する。開発したアプリケーションの配布は配布数や環境にかかわらずフリー。
また、開発したウェブアプリをホストするクラウドサービス「Xojoクラウド」も、2016年に提供を予定する。