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VCE、VMware EVO SDDCベースのVxRACKシステムを発表

 VCEテクノロジー・ソリューションズ株式会社(以下、VCE)は7日、コンバージド・インフラ製品の「VCE VxRack」において、VMware EVO SDDCソフトウェアをベースにした新製品を追加すると発表した。これを利用すると、VMwareが推進するSoftware Defined Data Center(SDDC)アーキテクチャへの移行の、迅速化と簡素化を実現するという。提供は2015年第4四半期に開始される予定

 VxRACKは、サーバー、ストレージ、ネットワークなどを統合して提供するハイパーコンバージド・インフラ。数十台のサーバー規模から導入し、数十PBクラスのストレージ容量を備えた、1000台以上のサーバーシステムへ拡張できる柔軟性とスケーラビリティを持つという。

 今回発表された新製品は、先日のVMworld 2015で発表された「VMware EVO SDDC」をベースにしており、ストレージ、ネットワークおよび高度な自動化/管理ツールを備えた、ラックスケールでのコンピュート仮想化機能を提供する。さらに、Software-Defined Storage(SDS)と業界標準のサーバーハードウェアを利用して、徹底した合理性、素早い価値創出、柔軟性の高いスケーリングを実現。VMware EVO SDDC Managerによる統合型ライフサイクル管理を提供し、ハードウェア/ソフトウェアの導入時から、アップグレード、パッチの適用までの管理を行える。

 VCEでは、こうした特徴により、企業やサービスプロバイダによる、SDDCアーキテクチャベースのIaaS基盤や、VDIソリューションの構築を可能にするとしている。また、経済性とセキュリティの強化によりクラウドに敏しょう性と効率性を求める企業、VMwareクラウドテクノロジー上での標準化を目指し自社のSDDCに確かな土台を求める企業、VMwareを中核としたデータセンターの運用を簡素化し、自動化したい企業などに適しているとのことだ。

石井 一志