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サイファー・テック、徳島県美波町で学生向けIoTデバイス開発インターンを開催

IoTを活用した単身高齢者見守りシステムを開発

 サイファー・テック株式会社は、徳島県海部郡美波町に開設したクリエイティブオフィス「美波 Lab(みなみラボ)」において、学生向けIoTデバイス開発インターン「IoT 開発合宿 in 美波 Lab」を開催し、IoTを活用した単身高齢者見守りシステム「みながめ」を開発した。

地元住民との意見交換会の様子

 美波町では、少子高齢化が進むにつれて高齢単身世帯数も増加傾向にあり、2010年では美波町に住む高齢者のうちおよそ6人に1人にあたる513人の高齢者が単身世帯となっている。

 インターンに参加した大学生・専門学校生ら9人と地域住民の方との意見交換会の中でも、この問題が議題に挙がり、IoTデバイスを使ってこの美波町が抱える課題に取り組むこととなった。

 開発した高齢者見守りシステム「みながめ」は、触覚、音声、温度センサー、小型カメラを搭載したウミガメのぬいぐるみから、情報を取得・送信し、インターネット経由で家族のスマートフォンの専用アプリに高齢者の安否情報を知らせる。

 高齢者がぬいぐるみに触れたり話しかけたりすることで、その時間と画像や音声などが専用アプリに配信され、家族は安否を知ることが可能になる。また、温度センサーによって定期的に室温を計測し、消防庁が定めた熱中症になりやすい室温(29度以上)になるとぬいぐるみが手を振ったり鳴いたりして高齢者自身に直接注意を促し、熱中症予防につなげる。

 「みながめ」は、徳島県などが主催するデジタルコンテンツコンテスト「第5回ICT(愛して)とくしま大賞」に応募する。

「みながめ」利用イメージ
「みながめ」アプリ

三柳 英樹