「標的型攻撃メール対応訓練実施キット」を地方公共団体、初等教育機関向けに無償公開

　縁（えん）マーケティング研究所は、地方公共団体や初等中等教育機関（小学校、中学校、高等学校、中等教育学校、特別支援学校）が、標的型攻撃メールに対する訓練を実施するための手引書やツールなどを揃えた「標的型攻撃メール対応訓練実施キット」を、8月24日から無償公開すると発表した。

　標的型攻撃メールへの対策としては、標的型攻撃メールがどのようなものであるかを実際に体験し、学ぶことができる模擬訓練が効果的だが、訓練の実施には専門業者に依頼するしか方法がなく、数十万円～数百万円という費用負担の大きさから、地方公共団体や学校にとっては実施が難しい状況にあると説明。こうした背景から、「標的型攻撃メール対応訓練実施キット」を地方公共団体および初等中等教育機関向けに無償で公開することにした。

　キットには、訓練実施の手引書やツールなど、必要なもの一式をパッケージ化。標的型攻撃メールに関する専門知識を有しない組織においても、専門業者に依頼することなく低廉かつ手軽に訓練を実施することが可能。企業向けに5万4000円（税別）で販売しているキットを無償で公開することで、地方公共団体や初等中等教育機関が予算に縛られることなく、模擬訓練を実施できるとしている。