日立Sol、サイバー脅威に総合的に対処する「トータルセキュリティ」

　株式会社日立ソリューションズ（以下、日立Sol）は10日、企業のセキュリティライフサイクルを総合的に支援する「トータルセキュリティ」を発表した。

　同社やアライアンスの製品・サービスを組み合わせ、総合的な支援として体系化。企業の情報システムだけでなく、制御システムのセキュリティ対策も盛り込んだものとなる。「課題」「適用対象」「プロダクト」の3つの視点を基に体系化するとともに、システムのライフサイクルに必要なコンサルと運用・監視のプロセスを強化し、顧客の課題に対応するソリューションを順次提供していく。

　まずは「サイバー攻撃対策ソリューション」を6月11日から提供する。2015年1月9日にはサイバーセキュリティ基本法が施行され、日本を狙う大規模標的型攻撃による実害も伝えられる中、企業や組織でのより積極的なセキュリティ対策はもはや必須といえる。

　今回のソリューションでは、情報漏えい防止ツール「秘文」や、海外アライアンスベンダーのネットワーク機器などを手がけてきた日立Solのノウハウを生かし、セキュリティ対策を計画から設計・構築、運用・監視に至るまで提供するという。

サイバー攻撃対策ソリューション

　具体的には、主にコンサルと運用・監視のメニューを用意した。「マルウェア対策」「脆弱性攻撃対策」「DDoS攻撃対策」「リスト型攻撃対策」「標的型攻撃」「オンライン不正送金対策」に分けられ、脅威の早期検知や早期対策を支援。攻撃を防御するシステム的な対応に加え、CSIRTやSIEMの設置支援をはじめとしたさまざまなコンサルを提供する。

　価格は個別見積もり。提供開始時期は6月11日。今後、制御システムのセキュリティ対策や独自技術を活用したセキュリティ製品・サービスについて、Secureplazaコンソーシアム（日立グループ総力結集してトータルなセキュリティを提供するための組織）と連携して順次拡充していく。売上目標としては、2018年度までに累計1000億円をめざす。