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「DMM.make AKIBA」に入退室管理システム、「利便性」と「デザイン」も重視

 NECプラットフォームズ株式会社と株式会社西通は3日、株式会社DMM.comが運営する会員制シェアスペース「DMM.make AKIBA」に入退室管理システムを導入したと発表した。

 DMM.make AKIBAは、「モノを作りたい人が必要とする、全てを」をコンセプトに総額5億円を投じて秋葉原に開設されたハードウェア・スタートアップ支援のための施設。3Dプリンタなどの外装設計機材、超高密度部品自動実装機や電波暗室など、ハードウェアの試作・開発・量産に必要な150点以上の機材を備える。

 各部屋は、会員の契約プランや予約内容に応じて、部屋ごとの入室を緻密に管理する必要があった。そこで入退室管理の導入を決定。「モノづくりのプラットフォーム」として、夢と創造意欲をかきたてる内装に細部までこだわるため、無機質になりがちな入退室管理システムのカードリーダにもイメージを損ねない先進的な形状を求めたという。

 本施設の総合プロデュースを手掛ける株式会社nomadの要請を受け、NECプラットフォームズと西通が要望に見合ったICカードリーダーユニットの設計と入退室管理システムの構築を行った。

 特長としては、「SecureFrontia X」をベースに、部屋情報を表示するためのタブレットを一体化し、洗練された外観デザインを実現。ビルが管理するフラッパーゲートから、契約や予約に応じて許可された各部屋の入退室、会員専用ロッカー、複合機利用まで、全施設にわたる認証をIC会員カード一枚で行えるようにし、利用者が館内をあたかも自社内のように身軽に動ける利便性を実現した。

 柔軟なアクセス制限も可能。システム設定とカード発行作業が容易なため、未会員ビジターへの一時的なカード発行や会員の突発的なプラン変更にも即座に対応できるという。

外観デザインにこだわったICカードリーダユニット
各部屋入口に設置

川島 弘之