ニュース

日本オラクル、企業の連結経営管理システム構築を迅速に行えるテンプレート

 日本オラクル株式会社は28日、企業の連結経営管理システム構築を迅速に行える導入支援パッケージ「Oracle Managerial Accounting Template」を発表した。経営管理ソリューション「Oracle Hyperion Financial Management」の国内外における実績と活用事例から管理会計のノウハウを凝縮し、テンプレート化して提供する。

 従来、多くの企業では、制度連結のシステムと管理連結のシステム、また会計情報を包括的に閲覧・分析するためのシステムが別々に存在することが多かったが、「Oracle Hyperion Financial Management」では、制度会計と管理会計、分析・シミュレーションに必要な機能を共通のプラットフォーム上で提供。データの収集から分析、レポート作成までの業務を、同一システム上で完結させることが可能になっている。

 今回、日本オラクルが提供する「Oracle Managerial Accounting Template」では、国内外での「Oracle Hyperion Financial Management」の活用事例を通じて蓄積されたノウハウを、事前設定済みのテンプレートにしており、企業における経営管理システムの構築を迅速に、かつ、スクラッチ開発に比べて大幅な低コストで実現するとした。

 製品は、日本の会計基準やIFRS(国際財務報告基準)に適合した制度連結の機能を提供する「制度連結ソリューション」、製品別など任意の管理軸で、連結損益算出機能を提供する「管理連結ソリューション」、そして経営管理に必要な情報を一元的に分析するための「分析ソリューション」の3つから構成される。

 さらに、単体の予算策定および予実管理などを支援するクラウドサービス「Oracle Planning and Budgeting Cloud Service」と組み合わせれば、企業グループ全体で必要とされる機能を包括した経営管理システムを、迅速に構築することが可能とのこと。

石井 一志