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VMware vSphere 6をサポートした「Backup Exec 15」、ハイブリッドクラウド対応も強化

 株式会社シマンテックは10日、情報管理に特化した会社として分社予定のVeritasが、バックアップ/リカバリソリューションの新版「Backup Exec 15」を同日より提供開始すると発表した。

 Backup Execは、主に中堅・中小企業向けに提供されるバックアップ/リカバリソフトウェア。今回の新版では、VMware ESXi 6.0およびVMware vCenter 6.0をサポートしたほか、vSphere 6.0のセキュリティ証明書管理に対応した。また、VMware Virtual SAN(VSAN)、VMware Virtual Volume(VVOL)といったソフトウェアデファインドストレージ(SDS)や、統合インフラのVMware EVO:RAILを新たにサポートしている。

 さらに、高度に統合マシンのサポート強化:2TBを超えるボリュームやGPTディスクを使用した大容量仮想マシンでのGRT、SANリストアにも対応した。

 加えて、複数のハイブリッドクラウド・プラットフォームを新たにサポートしているのも特徴。AWS Storage Gatewayクラウドサービスとの統合が可能になり、Backup Execの既存ジョブや新規ジョブを、Storage Gateway経由でAWSのクラウドストレージへシームレスに移行できる。

 ライセンス面では、新しいシンプルな体系「Backup Exec Capacity Edition Lite」が導入された。データ容量1TB内で、メディアサーバー、Windows/Linuxエージェント、アプリケーション/DBエージェント、VMWare&Hyper-Vエージェントを何台でも利用できるという。価格は、1年間の保守付きで、1TBあたり40万7100円(税別)。

 なお、データ重複排除などBackup Execの機能をすべて利用できるフルバージョン「Backup Exec Capacity Edition」でも、同じくTB単位のライセンス体系が採用されている。

石井 一志