ニュース
47都道府県の全Webページのうち、約5割がWebアクセシビリティ基準満たさず
(2015/3/24 13:11)
アライド・ブレインズ株式会社は24日、47都道府県のWebサイトの全ページを対象に、高齢者・障がい者への配慮(Webアクセシビリティ)に関する対応状況を調査したと発表した。結果、約5割(80万ページ超)がWebアクセシビリティに関するJIS規格(JIS X 8341-3:2010)を満たしていないことが明らかになった。
同調査では、47都道府県サイトの合計166万9799ページを「全ページJIS検証プログラムAion(アイオン)」を用いて検証。その結果、80万5995ページ(48.27%)でJIS規格で最低限順守すべき「達成等級A」の対応に問題があったという。
同一ページに複数の問題があるページも多数あることから、改善を検討すべき箇所は47都道府県で合計287万4644箇所に上った。個別のサイトについては、29都道府県サイトで「達成等級Aに問題のあるページが1万ページ以上ある」ことが確認された。問題のある割合は、最少のサイトで1.68%、最多のサイトで99.76%だった。
また、達成等級Aに該当する25の達成基準の中で、問題ありの割合が最も高かったのは、「7.1.3.1情報及び関係性に関する達成基準」(見出しや箇条書きなどについて、文書の構造を示すためのHTMLタグを適切に使用していないなど)で、24.63%のページで問題があった。
総務省「みんなの公共サイト運用モデル(2010年度改定版)」では、各公共機関が時団体Webサイトの現状や運用の事情を踏まえ、改善計画を立案・実行することが求められている。アライド・ブレインズは今回の結果の公表や解説セミナーの実施などを通じて、公共機関WebサイトのWebアクセシビリティ向上に貢献するとしている。
都道府県 | 公開ページのうち等級Aに問題のあるページの割合 | 公開ページのうち等級Aの問題の箇所数 |
---|---|---|
岩手県 | 1.68% | 457 |
秋田県 | 8.22% | 5,046 |
岐阜県 | 9.10% | 10,316 |
兵庫県 | 12.26% | 2,382 |
島根県 | 16.74% | 12,383 |
鳥取県 | 18.67% | 35,097 |
福島県 | 20.19% | 13,443 |
群馬県 | 22.25% | 16,197 |
山梨県 | 23.20% | 59,917 |
宮城県 | 24.35% | 23,781 |
青森県 | 25.53% | 77,010 |
長野県 | 26.11% | 44,541 |
鹿児島県 | 30.66% | 47,321 |
奈良県 | 31.45% | 34,014 |
東京都 | 32.33% | 3,216 |
新潟県 | 32.84% | 20,164 |
石川県 | 35.21% | 10,547 |
福岡県 | 35.42% | 31,670 |
岡山県 | 36.94% | 23,669 |
神奈川県 | 37.72% | 69,089 |
静岡県 | 38.90% | 30,858 |
千葉県 | 38.99% | 28,064 |
栃木県 | 39.14% | 34,124 |
沖縄県 | 40.76% | 41,766 |
愛知県 | 42.05% | 65,530 |
愛媛県 | 42.26% | 59,208 |
滋賀県 | 42.52% | 45,637 |
山口県 | 44.58% | 37,153 |
京都府 | 45.68% | 126,555 |
広島県 | 52.42% | 36,972 |
徳島県 | 53.68% | 59,614 |
三重県 | 54.41% | 85,501 |
佐賀県 | 55.89% | 57,910 |
大分県 | 56.34% | 71,217 |
宮崎県 | 63.14% | 42,405 |
大阪府 | 68.58% | 160,008 |
香川県 | 82.65% | 140,828 |
長崎県 | 92.41% | 106,631 |
北海道 | 95.37% | 22,149 |
和歌山県 | 95.46% | 138,604 |
富山県 | 96.21% | 242,450 |
熊本県 | 96.36% | 69,554 |
山形県 | 97.47% | 125,626 |
埼玉県 | 98.01% | 218,579 |
高知県 | 99.43% | 63,528 |
福井県 | 99.76% | 37,472 |