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大崎駅周辺で「運動チームバトル」、ウェアラブルも駆使し地域活性化

エブリスポ!公式サイト

 株式会社電通国際情報サービス(以下、ISID) オープンイノベーション研究所(以下、イノラボ)、スポーツクラブNAS株式会社、大崎駅西口商店会の3者は、大崎駅周辺のオフィスワーカーと住民を対象とした参加型実験イベント「エブリスポ!」を、3月2日~29日に開催する。

 本実験は、ウェアラブルデバイスやSNS、デジタルサイネージなどを活用し、日々の運動を楽しく継続しながら、地域に拠点を置く企業と地元商店街、オフィスワーカーと住民が交流し、地域での楽しみをともに広げる仕組みをめざした試み。

 実験の検証ポイントは大きく2つ。1つは、歩く・走る・階段を上るといった日々の運動を、ウェアラブルデバイスやSNSを用いてチーム対抗のゲーム仕立てにすることで、参加者がどれだけやる気を維持できるかという点。もう1つは、日頃はあまり接点のないオフィスワーカーと近隣住民がチームを組んだり、地域内に設けられたタッチポイントに必ず訪れるという仕組みが、地域コミュニティの形成に寄与するかという点。

 実験には、大崎駅周辺のオフィスワーカーと住民(一般公募)各30名・合計60名が参加し、5チームに分かれて期間中の運動量(歩行量・走行量)を競い合う。運動量計測には、ソニーモバイルコミュニケーションズのリストバンド型ウェアラブル端末「SmartBand Talk SWR30(以下、SmartBand Talk)」を使用し、運営事務局からのお知らせやチーム内のやり取りにはFacebookグループを使うため、参加者はどこで運動しても構わない。

 ただし、運動量をポイントに変えてチームに貢献するためには、大崎駅西口の複合施設「ThinkPark」および周辺施設内に設置されたデジタルサイネージにSmartBand Talkをタッチする必要がある。ここでは、タッチした回数や人数など、あらかじめ設定された条件をクリアする度に、地域の商店や施設内店舗で使える割引チケットやグッズがもらえる。

実験イベント「エブリスポ!」の仕組み

 期間中は、一般の人も気軽に参加できるよう、デジタルサイネージの前で体を動かすとポイントがたまるミニゲームも用意。最終日には表彰イベントを開催し、結果発表・表彰のほか、「スポーツとテクノロジー」をテーマにした体験型イベントや地域児童向けサッカー教室などを実施する予定とのこと。

 イノラボでは2014年8月に立ち上げた共同研究プロジェクト「スポーツ&ライフテクノロジーラボ」を中心に、都市を構成する企業・住民・商業施設が一体となって、スポーツをテーマにつながる街づくりの研究開発を進めており、今回がその実証実験の第1弾となる。

 イノラボが実験の企画・運営、デジタルサイネージの提供、SmartBand Talkからのデータ収集・クラウド連携、各種コンテンツ管理用システムのプロトタイプ開発および実験データの解析を担当する。

 スポーツクラブNASは、参加各チームに効果的なアドバイスや激励を送るスポーツインストラクターの配置や、スポーツ医科学の観点からのデータ分析を担当する。

 大崎西口商店会は、街からのごほうびとして割引チケットやグッズを提供したり、表彰イベントに商店会のご当地キャラ「大崎一番太郎」を登場させるなど、イベントを盛り上げる。

川島 弘之