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アリスタ、100GbEアップリンクに対応したリーフスイッチ「7280Eシリーズ」

 アリスタネットワークスジャパン合同会社(以下、アリスタ)は19日、ボックス型リーフスイッチ「Arista 7280Eシリーズ」を、同日より販売開始すると発表した。

 「7280Eシリーズ」は、最大72の10Gigabit Ethernet(GbE)ポートを利用可能な、1Uサイズの高密度型スイッチ。リーフ&スパイン型アーキテクチャにおいて、リーフスイッチとして利用することを想定しており、アップリンクポートなどの違いで3種類が用意される。

 いずれも、一般的なトップオブラックスイッチと比べて1000倍となる、10GbEポートあたり最大125MBのパケットバッファを搭載。この処理能力を生かしてネットワークの輻輳(ふくそう)に対処できることから、IPストレージ、ビッグデータ、ストリーミング動画などの重要なワークロード向けに、損失の少ないネットワークを実現できるという。

 インターフェイスは3モデルとも、SFP+スロット×48ポートを搭載し、アップリンクポートとして、「7280SE-64」はQSFP+スロット×4、「7280SE-68」はQSFP100スロット×2、「7280SE-72」はMXPスロット×2を備えている。

 また今回、アリスタのスイッチに共通するArista EOSの強化も発表された。まず、リーフスイッチの「Arista 7050X」が、ソフトウェアのヒットレスアップグレードを可能にするSmart System Upgrade(SSU)に対応する。すでにSSUに対応しているスパインスイッチに加え、リーフスイッチでもサポートされたことで、エンタープライズのネットワーク全体で、ヒットレスのソフトウェアアップグレードが可能になり、計画的ダウンタイムを不要にした。7050X向けのSSU機能は現在ベータ版として提供されており、2014年中には正式版になる予定。

 さらに、リアルタイムの監視機能を実現するデータアナライザ(DANZ)の機能を、「Arista 7500E」のモジュール型スパインスイッチで利用できるようになった。これにより、10/40/100GbEの速度とテラビット容量での可視化を可能にしている。あわせて7500Eでは、OpenFlow 1.3に対応した。

 加えて、標準に準拠したユニバーサル光ファイバーをサポートし、マルチモード/シングルモードファイバーの単一のペア上で40GbEを実現できるようになった。ユニバーサルQSFP光ファイバーの長さは、マルチモードでは150m、シングルモードでは500mで、IEEE LR4ベースのデバイスとの相互運用も可能とのこと。

石井 一志