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日立、柔軟な働き方を可能にするクライアント統合ソリューション

 株式会社日立製作所(以下、日立)をはじめとする日立グループ各社は、クライアント統合ソリューション「Hitachi unified client experience platform」(以下、日立クライアント統合ソリューション)を強化し、関連する新製品・サービスを7月17日から順次提供開始すると発表した。テレワーク環境導入に関する業務コンサルティングで実績のある株式会社テレワークマネジメントと日立グループが協業することにより、柔軟な働き方を可能にするソリューションメニューを新たに提供する。

 「日立クライアント統合ソリューション」は、日立グループが一体となり、クライアント環境の効率的な投資計画の策定から、構築、運用までトータルに支援するソリューションである。

 今回は新たに、従来提供しているIT環境を中心としたコンサルティングに加え、社内制度や意識、コミュニケーションのあり方まで含め、全社で取り組む経営改革の一環として働き方の見直しを提案するコンサルティング「フレキシブルワークコンサルティング」をメニューに追加した。

 具体的には、テレワークマネジメントが持つ、テレワーク環境整備に関する人事・総務や経営企画部門への業務コンサルティングの知見と、日立グループのVDIシステムを中心としたクライアント環境の構築・運用ノウハウ、また日立グループ自身の働き方を改善する中で得られた経験を組み合わせ、IT環境の提案に加えて、社内制度や従業員の意識改革、各層におけるコミュニケーションの改善などの施策、教育などをあわせて提案する。

 「フレキシブルワークコンサルティング」は、10月1日からの提供開始を予定しており、価格は個別見積もり。日立コンサルティングが担当する。

 また今回は、VDIをはじめとするIT基盤製品・サービスや、コミュニケーション活性化を促進するアプリケーションなどを「フレキシブルワークソリューション」としてメニュー化している。こちらは、以前より提供していた、VDIシステムの導入や運用にかかるコストを最適化する「システム資産・運用最適化ソリューション」を強化したもの。VDIやモバイル端末の活用を支援するIT基盤製品・サービス群「フレキシブルアクセス」と、コミュニケーション活性化や業務管理の効率化を促進するアプリケーションやサービスを揃えた「フレキシブルコミュニケーション」が用意される。

 「フレキシブルアクセス」では、エンタープライズ向けファイル同期/共有「Hitachi Content Platform Anywhere」、日立システムズのデータセンターに構築したMicrosoft Virtual Desktop Infrastructure環境をDaaSとして月額課金形態で提供する「ターミナルサービス型仮想デスクトップサービスVer.2」、モバイル端末をオフィスの内線電話として利用できるFMC環境とコミュニケーションプラットフォーム「Microsoft Lync」を連携させるソリューションなどを提供するとのこと。

 一方、「フレキシブルコミュニケーション」では、AOSテクノロジーズのビジネス向けチャットソリューション「InCircle」や、オサムインビジョンテクノロジーの映像会議ソリューション「VQSコラボ」などをラインアップしている。

 「フレキシブルアクセス」「フレキシブルコミュニケーション」ともに、提供開始は7月17日から。「Hitachi Content Platform Anywhere」は日立が提供を担当し、価格は4053万6400円(税別)からとなる。また、それ以外の各サービスは日立システムズが担当し、「ターミナルサービス型仮想デスクトップサービスVer.2」が月額2680円(税別)から、その他はすべて個別見積もり。

石井 一志