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ウェアラブル端末を最短2週間で企業導入、NTTデータMSEが新サービス

事前の効果検証も可能

 株式会社NTTデータMSEは9日、スマートグラスやスマートウォッチなどのウェアラブル端末を用いた法人向けソリューション「Bizウェアラブル」の提供を開始した。

Bizウェアラブルのシステム概要

 Bizウェアラブルは、ウェアラブル端末上で動作する業務アプリや管理システムなど一式を提供するサービス。製造・物流・小売・ヘルスケアなど幅広い業種で、初期費用を抑えながら、ウェアラブル端末を使った業務を開始できるという。

 必要な基本機能を備えたウェアラブル端末向け業務アプリ「Bizウェアラブルアプリ」とサーバーシステム「Bizウェアラブル基盤」を合わせて提供。必要最低限のスモールスタートが可能。

 提供予定のアプリとしては、カンファレンスなどの場において対面する参加者のプロフィール情報をスマートグラスに表示する「コミュニケーションアプリ」、工場・倉庫内で荷物に付けられたQRコードを読み取り、スマートグラスに商品情報や作業案内を表示する「ピッキングアプリ」、屋外作業において管理者からの作業指示やあらかじめ決められた作業内容をスマートグラスに表示する「遠隔作業サポートアプリ」を紹介。このほか、業務特性に応じて柔軟にアプリをカスタマイズすることも可能。同社の保有する屋内位置測位技術と組み合わせたウェアラブルシステムも構築できるとしている。

 導入効果を見極めてから本格導入を検討したい企業に対しては、導入効果を検証できるトライアル環境も提供する。これにより、最短2週間での導入が可能という。本格的に導入する際には、デバイスの管理やセキュリティ対策、基幹システムとの接続も提供する。

 当初対応するウェアラブル端末は、Vuzix M100、MOVERIO BT-200などのスマートグラス。Google GlassやRECON JETなどもサポートする予定。

 スマホやタブレットの導入も検討する場合は、スマホ・タブレット向けソリューション「BizMONOLIS」も提供する。

川島 弘之