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スマホにカードかざすとプレミアム情報、DNPが新しい販促支援サービス

 大日本印刷株式会社(DNP)は、タッチパネルディスプレイとカードを使った新しい販促支援サービスを7月に開始する。

 スマートフォンやタブレット、デジタルサイネージなどのタッチパネルディスプレイにカードをかざすと、カードごとに異なる画像・映像・商品情報・クーポンを表示する「Touchcode(タッチコード)」を採用したサービス。

 タッチコードは、米T+inkグループ会社のT-Touchが開発した、目に見えない電子コードを印刷したもの。紙やフィルムなどカード形状の基材に導電性材料で印刷したパターンを、静電容量方式のタッチパネルで認識し、当該パターンに対応するIDコードごとに登録されたコンテンツを利用者のディスプレイに表示する。

 利用者は専用アプリやWebサイトを立ち上げ、画面に表示された指定場所にタッチコードをかざすだけで、カードごとに設定されたコンテンツを閲覧可能。パターン読み取り確率はほぼ100%という。

 タッチコードカードの価格は約10円/枚から。アプリ制作もDNPが50万円(税別)からで請け負う。今後、出版社・メーカー・流通・広告・ゲーム業界などに同カードを活用した販促支援サービスを提供し、年間3億円の売上を目指す。

タッチコードを活用したサービス例

 飲料メーカの場合、会員に複数の新商品の動画を登録したタッチコードカード入りのダイレクトメールを送信。会員が飲んでみたい銘柄を選ぶと、そのサンプルが後日配送され、トライアルプロモーションを活性化できる。

 コミックや雑誌の場合、購入者にタッチコードカードをプレゼントし、コミックのキャラクターの動画や特別ストーリー、関連するゲームアイテム、あるいは雑誌特設サイトのオリジナルコンテンツを提供することで、商品価値を向上できる。

 また、地域活性化として、地域の名所などで配布するタッチコードカードで推奨の飲食店やお土産屋のクーポン券を提供。利用者がクーポン券を利用すると次のオススメ場所をレコメンドしたり、アプリ内に各所の訪問履歴を登録することでスタンプラリーが可能になったり、スタンプラリーを制覇したユーザーへ「観光大使認定書」を授与するといったことが可能になる。

川島 弘之