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IBC、マルチベンダー環境の性能監視情報を公開するサービス

 アイビーシー株式会社(IBC)は16日、性能監視情報を公開するサービス「System Answer RS Global Baseline」の提供を開始した。

 実際の監視情報を基に集計した実用性のある性能情報の指標値を提供するサービス。性能監視ツール「System Answer G2」を使用して顧客環境で計測した性能監視情報を、IBCが提供する「Global Baseline Server」にて収集・統計を行い、各製品の性能監視の指標となる性能データ値を、「System Answer G2」のユーザー企業に無償で公開する。

 System Answer G2は、マルチベンダー機器で構成される複雑なシステムの性能状況を1分単位できめ細かく把握できるツールで、適切なデータを継続的に取得し、障害の予兆を検知できるという。

Global Baselineサービスの全体像

 ネットワークシステムを更改した、または新しい機器を導入した場合など、性能監視を新たに始めるときには指標値をどのように設定するかは悩ましい問題といえる。同じメーカーや同じ機種の実際の稼働情報を入手することができれば、どのようなしきい値を設定して監視すればよいかといった指標値を把握できるようになる。また、各種製品の利用状況が妥当であるかどうかを容易に判断できるようになる。同サービスを利用することで、製品・監視項目ごとの最適な統計値に基づいた性能監視を行えるようになるという。

 IBC自身も同サービスで収集したデータを活用して、しきい値指標の策定や自動しきい値登録などの機能研究に役立てることで、顧客での性能監視作業の効率化と高品質化、さらにはネットワークインフラの稼働品質向上に貢献するとしている。

川島 弘之