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AKB総選挙を支えるパイプドビッツのクラウド基盤

 パイプドビッツ株式会社は9日、「AKB48 37thシングル 選抜総選挙」(投票期間5月20~6月6日)において、シリアルナンバー投票システムの構築や、最終結果をとりまとめる総選挙集計事務局の運営を通して、公正な総選挙を支援。6月7日に味の素スタジアムへ投票結果を届け、第三者機関としての役割を完了したと発表した。

 同社が支援したのは、AKB48 36thシングルCD購入者からのシリアルナンバー投票システムの構築・運用と、同システムとその他11投票サイトの計12投票チャネルの投票をとりまとめる総選挙集計事務局の運営。

 システムは、DBプラットフォームを基盤に、さまざまな情報を管理できるPaaSプラットフォーム「スパイラル」で構築。不正を防ぐ厳正なシリアルナンバーの発行、名前・チームからのメンバー検索、CDに付属するシリアルナンバーを入力しての投票、そのデータを格納し集計・レポートする仕組みなどを提供。ケータイやスマートフォンからの投票や投票後のアンケートなども実現している。

投票システムの構成図

 スパイラルは「毎秒1万アクセス、1000投票」という高負荷にも耐えるとされ、総投票数が過去最多の268万9427票(前年より4万2000票以上多い)にのぼった今回の総選挙でも安定稼働を続け、システム障害や不正投票は一切発生しなかったという。なお、同社が第三者機関を務めるのは、2011年、2012、2013年に引き続き4回目となる。

 スパイラルは、シリアルナンバー投票に必要な機能・環境をパッケージ化しているため、短期間で運用できるほか、集計後の投票情報を活用するさまざまなアプリケーションが利用できるという。

川島 弘之