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システナとオレガが協業、VVAULTでWindows Server 2003からの移行を促進

 株式会社システナは4日、株式会社オレガのストレージ仮想化ソフト「VVAULT」のSIパートナー契約を締結したと発表した。今後、システナが構築する中堅中小企業(SMB)向けの高機能ストレージシステムにVVAULTを採用し、両社で市場展開を進める。

 2015年7月に予定されているWindows Server 2013のサポート終了により、企業で利用されている多くのシステムでサーバーの入れ替えやデータ移行が発生すると予想される。このデータ移行にあたっては、作業の自動化はほとんどされておらず、多くの場合において、SI事業者がマイグレーションを請け負っている状況という。

 一方、オレガのVVAULTは、Windowsで認識できるすべてのストレージを仮想統合し、実質的に容量無制限の仮想ドライブを構築できるソフトで、仮想ドライブを稼働させた状態でデータバックアップ・リストア、レプリケーション・HAなどを実現する「VVAULTライブ・テクノロジー」を搭載している。さらに現在、同技術を拡張し、既存サーバーから透過的にデータ移行を実現する「Vマイグレーション」機能を開発しており、次期バージョンの「VVAULT 7.0」に搭載する予定という。

 両社は、システナが販売するWindowsサーバーにVVAULTを組み合わせることで、SMB市場向けの高機能ストレージシステムとしてだけでなく、Windows Server 2003のマイグレーション需要に対しても共同で市場展開を図る。すでに複数の案件で協業を進めており、今後も技術協力を行い、SMB市場におけるサーバー・ストレージ環境の運用性向上に貢献するとしている。

川島 弘之