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NEC、最大7.9PBまで拡張可能なスケールアウト型アーカイブストレージ
(2014/5/7 12:03)
日本電気株式会社(以下、NEC)は7日、ストレージ製品群「iStorage」のラインアップに、大容量データの長期保管を実現する「iStorage HS6」を追加すると発表した。同日より販売を開始する。
「iStorage HS6」は、最小48TBから最大7.9PBまで、容易に増設が可能なスケールアウト型のストレージ。性能と容量を拡張させるハイブリッドノードと、容量のみを拡張するストレージノードの2種類のノードが用意されており、ベースノードにこれらのノードを追加することで、必要に応じて容量や性能を拡張できる。
また、新しいノードを導入するだけで古いノードから自動的にデータ移行を行う仕組みにより、ハードウェアの老朽化に伴うデータ消失などを回避可能な点も特徴。データの安全な長期保管を実現するとした。
加えて、分散冗長配置技術により、複数ノードにまたがったディスクへの書き込みが行え、万一ノード本体のハードウェアが故障した場合でも、データが消失することなく、継続的にデータを利用できる。セキュリティ機能としては、暗号化機能や改ざん防止機能を備え、データを安全に保管できるとのこと。
このほか、画像圧縮規格「JPEG2000」と同等の圧縮率(典型的な写真画像で約50%)を持つ、大量の画像保存に適したNEC独自の画像圧縮エンジン「StarPixel」を搭載し、格納する画像を劣化なく高速に圧縮可能。ビルの監視システムや医療画像のように、大量の画像データをアーカイブし、不定期に閲覧する用途においても、格納効率とアクセス性を両立した利用に対応する。
NECでは「iStorage HS6」を、アーカイブストレージとして拡販するほか、企業のプライベートクラウド基盤やデータセンター基盤のストレージとしても拡販する予定。ネットワークインターフェイスは、1000BASE-Tに加えて、オプションで10Gigabit Ethernetにも対応した。サポートプロトコルはNFS/CIFSで、2014年第3四半期にRESTをサポートする予定である。
価格は、ベースノードが530万円(税別、容量48TB)から、増設用ハイブリッドノードが530万円(同)から、増設用ストレージノードが350万円(同)から。いずれも、6月30日の出荷開始を予定している。