ニュース

レコメンドやモバイル対応を強化した「Oracle Retail」新版

 日本オラクル株式会社は10日、小売業向け業務アプリケーション製品の新版「Oracle Retail ver.14」を発表した。同日より提供を開始する。

 「Oracle Retail」は、小売業のビジネスに必要なEコマース、マーチャンダイジング業務管理、計画と最適化、サプライチェーンの計画と実行、マーケティングとロイヤリティ管理、店舗ソリューションや分析機能などを包括的に提供する業務アプリケーション。今回の新版では、モバイル対応を強化し、携帯電話やスマートデバイスなどから、在庫の確認、商品の受注、返品や配送などの手続きを行えるようにした。また、POSやマーチャンダイジングの仕組み、店舗情報の可視化もこれらのモバイル端末で実行できるため、店舗スタッフの生産性向上を支援できるという。

 さらに、実店舗やオンラインストアで、より最適な品ぞろえを顧客に提案できるよう、過去の実績や需要予測などをもとに各顧客の特性を分析し、商品の適切なレコメンドを行えるようになった。小売業者では顧客セグメントに応じた品ぞろえが可能になるので、店舗全体でのスペース計画を最適化するとしている。

 加えて、ECサイトと実店舗での在庫マスターを統合して単一化することにより、消費者、小売業者の社員の双方がリアルタイムに在庫状況を把握できるようになった。このほか、小売業におけるサプライチェーン業務を連携し、店舗での受け取り、店舗在庫処理、倉庫管理やマーチャンダイジングの効率と精度の向上を支援するとのこと。

石井 一志