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Red Hat、BRMやCEPを統合したオープンソースBPM製品「JBoss BPM Suite 6」

 米Red Hatは4日、オープンソースのビジネスプロセス管理(BPM)製品「Red Hat JBoss BPM Suite 6」を提供開始したと発表した。ビジネスルール管理(BRM)基盤「JBoss BRMS 6」を含んでおり、単一の製品でBPMとBRM、複合イベント処理(Complex Event Processing:CEP)を統合して提供するという。

 JBoss BPM Suiteは、JBoss BRMSの機能を包含したBPMプラットフォームで、ビジネスプロセスのモデリング、自動化、シミュレーション、モニタリングの機能などを提供している。またBRMとCEPの基盤であるJBoss BRMSでは、アプリケーションのビジネスルールを集中管理し、また、ルールに基づいた判断をアプリケーションから分離できる。

 これらを総合的に組み合わせることで、市場の変化に迅速に対応し、ビジネスにおける判断や自動化を行えるため、ユーザー部門からIT部門へプログラムのコード変更を要求せずに、ビジネスの変化を追従しやすくなるとのこと。また、ビジネスの可視化を進められるので、業務の機能やボトルネック、どのように改善するかなどを見えやすくするとした。

 なおJBoss BPM Suite 6とJBoss BRMS 6は、物理サーバー、仮想サーバー、クラウド上のいずれでも実行可能で、ともにJBoss Enterprise Application Platform 6によるクラスタリング機能を利用して、可用性とスケーラビリティを高めることもできる。

石井 一志