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Google、IaaS「Google Compute Engine」の一般提供を開始

 米Googleは2日、Googleのデータセンター内で仮想マシンを実行できるIaaS「Google Compute Engine」の一般提供を開始した。

 「Google Compute Engine」は、2012年6月にプレビュー版としてサービスを開始しており、今回、一般提供を開始。一般公開に伴い、対応OSの拡張や保守性の向上、16コアインスタンスの追加、ディスクやインスタンス料金の値下げなどを実施。月間サーバー稼働率99.95%のサービス品質保証制度(SLA)と、24時間サポートを提供する。

 対応OSについては、従来はGoogleがカスタマイズビルドしたカーネルによりDebianとCentOSのみをサポートしていたが、各種のカーネルやOSの動作に対応。サポートOSとして、SUSE Linux、Red Hat Enterprise Linux(限定プレビュー)、FreeBSDを挙げている。

 保守性の向上では、ライブマイグレーション技術により仮想マシンを動作させたままメンテナンスやアップデートが行える機能や、仮想マシンが停止した際に自動的に再起動する機能を追加した。

 インスタンスは新たに3種類を限定プレビュー版として追加し、最大では16コア、メモリ104GBのインスタンスを提供。料金面では、永続的ディスク(Persistent Disk)を60%値下げし、標準インスタンスも10%値下げした。

三柳 英樹