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日立Sol、トレンドマイクロとAWS上のシステムセキュリティ事業で協業

システム構築・運用・攻撃対処まで総合支援

 株式会社日立ソリューションズ(以下、日立Sol)とトレンドマイクロ株式会社は28日、Amazon Web Services(AWS)上のシステム向けセキュリティ事業で協業すると発表した。日立Solが「Trend Micro Deep Security」を活用し、セキュリティコンサルからセキュリティを強化したシステム構築、運用監視、サイバー攻撃への対処までトータルに支援する。

ソリューション全体図

 日立Solは、2010年にAWS上のシステム構築・運用をスタートし、2012年11月からそれらのノウハウをまとめた「AWSのための運用支援サービス」を提供してきた。また、ミッションクリティカルなシステム構築でセキュリティ対策ノウハウを培うとともに、エンドポイントからネットワーク、コンテンツまで幅広いセキュリティソリューションを提供している。

 一方、トレンドマイクロはウイルス対策、ファイアウォール、IDS/IPS、ファイル変更監視など、サーバーセキュリティに必要な機能を備えたTrend Micro Deep Securityを提供している。また、AWSの「オートスケーリング機能」で生成されたインスタンスに自動でポリシーを適用するなどクラウド環境に適した運用管理機能も備え、国内においてもAWS上のシステム保護で多数の実績を有しているという。

 今回、日立Solが「AWSのための運用支援サービス」メニューを拡大し、セキュリティサービスを開始。トレンドマイクロとともに、システム構築・運用・脅威解析の製品・サービスを開発し、クラウドを利用してビジネスを加速したい企業を支援する。

 具体的なメニューとして「セキュリティコンサル」「脆弱性診断」「システムのセキュリティ対策(Deep Securityを活用)」「セキュリティ運用サポート」を提供。これらを通じて日立Solは、AWS関連事業について2015年度に売上高50億円を目指す。

川島 弘之