ニュース

日本HP、セキュリティ機能を強化した14型モバイルシンクライアント「mt41」

HP mt41 Mobile Thin Client

 日本ヒューレット・パッカード株式会社(日本HP)は26日、14型ワイド液晶を搭載したモバイルシンクライアント「HP mt41 Mobile Thin Client」(以下、mt41)を発表した。TPMセキュリティチップの搭載や起動前認証への対応などにより、セキュリティ機能を強化しているのが特徴という。価格は7万5600円で、11月28日より販売を開始する。

 「mt41」は、Windows Embedded Standard 7Eを搭載したモバイルシンクライアント端末。1366×768ドット表示可能な14型液晶を備え、会議室へも持ち運びができる省スペースな自席用端末として最適という。また、従来モデル「mt40」より5.08mmの薄型化を実現し、出張などモバイル用途での負担を軽減したとのこと。

 さらに、TPMセキュリティチップの搭載により、外部からの乗っ取りや改ざんを防止。OSイメージの起動前認証をユーザーごとに設定できるようになったため、端末に対する操作制限がより細かく設定可能になるなど、セキュリティ機能が強化された。

 加えて、クライアント端末の集中管理ツール「HP Device Manager」から管理でき、初期導入時の一括設定やプロトコルバージョンアップなど、個別の設定変更を適切なタイミングで行える点もメリットとのこと。このほか、ネットワークの課題を解決し、ユーザーに快適なレスポンスを実現する「HP Velocity」にも対応するので、レイテンシ(遅延)の大きな海外ネットワークや、パケットロスが発生しやすい無線LANを利用する際も快適に利用できるとした。

 プロセッサはAMDのAPUであるA4-4300M(2.5GHz、デュアルコア)を採用し、4GBメモリ、16GB SSDを搭載。グラフィックス機能はAPU内蔵のRadeon HD 7420Gを利用する。

 サイズと重量は、340×237×29mm(幅×奥行き×高さ)、2.08kg。バッテリは6セルのリチウムイオンを採用している。

石井 一志