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JSOL、マスターデータ管理により「見える化」を実現するサービス

グローバル規模での需給・在庫の最適化などを支援

 株式会社JSOLは19日、マスターデータを統合し、経営管理情報を一元的に集約・把握可能にする「見える化サービス」を提供開始すると発表した。少数ユーザーからのスモールスタートや、モバイル画面対応など幅広いユーザーのニーズに対応でき、今後はプライベート、パブリックの両クラウド環境にも対応する予定。

 「見える化サービス」は、グローバルの各拠点間やグループ内各社間に存在する、異なるマスター情報を統合し、見える化を実現するサービス。各国・各拠点でのローカルにシステムやマスターを残したままで統一マスターを作成・管理し、経営管理情報を集約する方式を採用する。

 この統一マスターには、経営管理上、統合すべき主要マスター(品目、取引先、価格、組織)のデータモデルと管理機能が標準装備されているほか、コード変換マスターにより、各システムに分散した別体系のマスターコード値を変換することで、コード統合を可能にしているという。

 また、マスター管理・統制基盤としてNTTデータ イントラマートの「intra-mart基盤」上での動作に対応。複数部門間の申請・承認機能を実装しているため、部門、業務、システムをまたがるマスター運用プロセスの連携強化と、運用プロセスの可視化・統制を実現したとのこと。

 一方、BIツールとしてはウイングアークの「Dr.Sum EA」「MotionBoard」を利用し、高い操作性と柔軟な分析環境を提供する。

 このサービスの効果としては、例えば、ばらばらに行われている調達状況が「見える化」され、集中購買によるコスト削減を実現したり、各拠点・各生産工程でのリードタイムバランスを一括して把握でき、コストダウンすべき工程分析を行えたり、在庫情報の最適化による販売機会損失を避けられたり、といったメリットを期待できるとのことだ。

石井 一志