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キヤノンITS、スパム対策・メール誤送信対策アプライアンス「SpamSniper」

 キヤノンITソリューションズ株式会社(以下、キヤノンITS)は18日、メールセキュリティアプライアンス「SpamSniper(スパムスナイパー)」を発表した。同日より販売を開始する。

 「SpamSniper」は、迷惑メール(スパム)対策、ウイルスメール対策からメール誤送信対策までを1台で実現するメールセキュリティアプライアンス。3種類のスパムメールデータベースを利用してスパムメールを排除する仕組みを搭載しており、ジランソフト社のテストでは、デフォルト設定の状態でも、検知率97%、誤検知発生率ほぼ0%という結果が得られたという。

 またメール誤送信対策は、添付ファイル暗号化、上司(決裁)承認、送信遅延、添付ファイルリンク変換といった機能を組み合わせて行えるので、導入先のセキュリティポリシーに合わせて利用できるとのこと。

 設置にあたっては、ブリッジモードとプロキシモードの選択が可能。初めてスパムメール対策製品を導入する場合にはブリッジモードを選択することで、すでにネットワーク上に設置されているメールサーバーやDNSなどの設定を変更することなく、必要最小限の工数で導入できる。一方、プロキシモードで利用されたほかのスパムメール対策製品からリプレースする場合は、プロキシモードを選択すれば、従来のネットワーク環境をほぼそのまま踏襲した状態で設置を行えるとした。

 さらに事業継続性を考慮し、障害発生時でも通信をそのまま継続できるバイパスカードを標準搭載する。

 管理面では、1台で複数のドメインを管理できるほか、あらかじめドメインごとの管理者やグループごとの管理者を設定しておくことにより、各管理者が与えられた権限の範囲内で設定内容や隔離メールを管理できるため、ASPサービスなどでも利用できるとしている。

 ラインアップには、1日あたりの最大メール処理件数に応じて4製品を用意した。エントリーモデルの「1000A」では最大12万件/日、ハイエンドの「10000A」では最大150万件/日のメールを処理できる。なお、いずれのモデルも利用ユーザー数に制限はない。

石井 一志