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テラデータ、処理速度や容量など拡張したデータ分析用アプライアンス

 日本テラデータ株式会社は13日、大容量データ分析用アプライアンス「Teradata Extreme Data Appliance 1700」を販売・出荷開始すると発表した。「Teradata Extreme Data Appliance 1650」の後継となるアプライアンスで、処理速度とストレージ容量、分析コストパフォーマンスを向上させている。価格は。ハードウェア、ソフトウェアを合わせた最小構成で7900万円(税別)から。

 Teradata Extreme Data Appliance 1700は、大規模なリレーショナルデータの分析用に設計されたアプライアンス。搭載するTeradataデータベースにより、一般的に利用されている分析アプリケーションやBI(ビジネスインテリジェンス)アプリケーションを利用でき、クリックストリームデータの分析やセンサーデータ、保険数理分析、法令順守のためのアーカイブデータの分析など、深堀りのためのDWH(データウェアハウス)環境をより安価に提供可能という。

 具体的な活用例として日本テラデータでは、飛行時間30分ごとに10TBものデータを生成する航空機のジェットエンジンに適用し、保守と修理の要件に対する理解を深めて安全性をより高める、といった用途や、統合的なクリックストリームデータの収集と分析による製品販売の推進、法規制の順守、センサーデータ分析などを挙げた。

 またストレージは、3TB HDDに対応し、圧縮データで500PBを超えるユーザー領域をサポート。オプションのホットスタンバイノードとホットスペアドライブを追加したことにより、システムの可用性も強化された。また、データストレージアーキテクチャの改善により、データの保護がより強固になっている。

石井 一志