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TOKAIと両備システムズ、CloudStackを利用した統合クラウドサービス

 株式会社TOKAIコミュニケーションズ(以下、TOKAI)は12日、パブリッククラウドサービス「JMT(Japan Motto Tsunagaru)クラウドサービス」を12月より開始すると発表した。TOKAIと、株式会社両備システムズが提供している仮想プラットフォームサービスを統合して提供する。

 TOKAIでは、静岡県に持つ2つのデータセンターに加え、岡山データセンターを4月から稼働させる一方で、自社を含めて18社のデータセンター事業者が提携する「データセンタークロスアライアンス(DCXA)」を締結し、広範なBCP(事業継続計画)・DR(災害対策)への取り組みを進めてきた。

 今回提供する「JMTクラウドサービス」は、DCXAを活用した具体的なサービスとして取り組みが進められてきた、各社の仮想プラットフォームサービスを連携させる取り組みの一貫。TOKAIと両備システムズのサービスを統合し、パブリッククラウドサービスの提供を開始する。

 具体的には、両社が提供する各仮想プラットフォームサービスを、CloudStackを利用したポータル画面で統合化する。これにより、あたかも1つの仮想プラットフォームサービスとして提供できるようになる。このため、ユーザーはポータル画面からおのおののクラウドサービスを利用できるほか、両社のクラウドサービスを組み合わせ、システムのDRサイトやバックアップサイトをポータル画面を通じて容易に構築することができるようになる。

 また、基幹系システムなど個別環境が必要なシステムを併用するユーザーに対しては、TOKAIのプライベートクラウドサービス「BroadCenter Pracla ホステッド・プライベートクラウド」と組み合わせることで、ハイブリッドクラウドを実現するとのこと。

 対象は、企業ユーザーやシステム構築を行うSI事業者、SaaS事業者、ソフトウェア開発会社など。サービスは12月より提供開始する。

 なお、DCXAに三参画している各社とともに順次サービスを拡大する計画で、各社の仮想プラットフォームサービスを取り込むことで、国内最大級のクラウドプラットフォームサービスポータルを実現する予定とした。

石井 一志