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アビーム、4つの利用シーンに応じたモバイル導入ソリューション

「営業支援」「基幹連携」「設備保全」「B2B2C」に焦点

 アビームコンサルティング株式会社(アビーム)は6日、「企業の本質的な課題から特に需要の高い4つのシーンで活用できる」というモバイル導入ソリューションの提供を開始した。

 同社は2012年11月より、企業のモバイル導入・活用を経営・業務改革支援で総合的に支援する「ABeam EMS」を提供。「モバイルを単なるツールとしてではなく、業務改革、イノベーション促進のためのソリューションとして提案してきた」(同社)。この中で顕在化したニーズをシーン別にカテゴライズしたのが今回のソリューション。特に需要の高かった「営業支援」「社外からの基幹システム活用業務」「設備保全・フィールドサービスでの活用」「B2B2Cビジネス支援」に焦点を当てた。

 「営業支援」では「Advanced SFA」という名称で、モバイルCRM/SFAの導入や既存CRM/SFAをモバイル活用するためのIT導入を行い、社外での営業活動の生産性と情報活用を促進する仕組みを早期に具現化する。

 「社外からの基幹システム活用業務」では「NextERP in Mobile」という名称で、ERPと連携したカスタムアプリ開発およびモバイルツールの導入により、顧客情報確認、在庫確認など営業・販売業務を支援する。経費精算や勤怠申請などバックオフィスと連携した、より高度な基幹システムの社外からの活用も可能にする。

 「設備保全・フィールドサービスでの活用」では「設備保全&フィールドサービス」の名称で、設備保全業務用モバイルツールを提供・開発、設備保全の効率化を図り、後継者への技能伝承を可能にする。また、フィールドサービス業務全般に対応したカスタムアプリ開発により、現場の業務改善を支援する。

 「B2B2Cビジネス支援」では「Analytics & Mobile Channel」の名称で、ネットでのプロモーションおよび実店舗における顧客動向分析の高度化施策の導入・設計や、Web販売チャネルのモバイル対応を支援する。

 今回のサービス提供に際し、SAPのモバイルソリューション(SAP Mobile Platform、SAP Afaria)に関するOEMライセンス販売のグローバル契約を締結している。

 価格・基幹はサービス範囲や顧客の要望により異なるが、モバイル導入検討のためのクイック診断サービス(2週間程度)が50万円からを想定。アビームでは初年度5社への導入を目指す。

 このほか、すでにモバイル活用方針を定めている企業向けに、MDM選定、プロトタイプ構築、モバイル導入設計、アプリ開発・システム連携、運用アウトソーシング、BYODプログラム導入、コスト最適化、セキュリティ評価・改善などの支援も行う。

川島 弘之