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日立SolがGIS基盤をクラウド提供、APIでさまざまな付加機能も

 株式会社日立ソリューションズ(日立Sol)は、インターネットから利用可能なGIS(地理情報システム)基盤を提供する「空間情報クラウドサービス」を11月5日より提供する。GISを利用したサービスを提供したい事業者や自治体、イントラネット内でGISを利用したい企業や自治体を対象とする。

サービス概要

 同サービスは、サーバーやOSなどのクラウド基盤、電子地図・航空写真・衛星画像などの地図コンテンツ、およびGIS APIを提供するサービス。利用者の要望に応じたカスタマイズや運用管理もまとめて提供する。

 利用者数や契約期間に応じた課金方式。ゼンリン、NTT空間情報などの地図コンテンツから選択できるとともに、クラウド型で提供されるため、ユーザー側で地図コンテンツを更新する必要がない。

 地図操作に関する基本機能のほか、地図上のデータを利用して演算・分析する「空間解析」、スマートデバイス上でGISシステムを提供できる「Android連携」、既存システムと柔軟に連携させる「他システム連携」、地図上のデータに対する「アクセスコントロール」など、さまざまな機能がAPIで提供される。

 クラウド基盤は、日立グループが提供する「SecureOnline」を標準とするが、AWSなどのパブリッククラウド、利用者が保持するプライベートクラウドなどにも対応する。

 これにより、初期費用や地図コンテンツ更新の手間などを軽減し、短期間で地図や位置情報を活用した各種サービスをユーザーへ提供できるとしている。

 価格は、SecureOnline、GISエンジン、ゼンリン地方詳細地図、関東地域を前提とした場合で、初期設定費用が42万円、利用料金が年額252万円(10ユーザー)。

川島 弘之