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ITFORがクラウド型コンタクトセンターを発売、「必要な機能はすべて搭載」

アスペクト・コンタクトセンタークラウド概念図

 株式会社アイティフォー(ITFOR)は11日、高度なコンタクトセンター機能をクラウドで利用できる「アスペクト・コンタクトセンタークラウド」を発売した。クラウド型なのでコンタクトセンターを地理的に一カ所に統合せずに分散環境を実現できる。価格はインバウンド(電話の受信)が月額1万3000円/席から、アウトバウンド(電話の発信)が月額1万6000円/席から、初期費用が200万円から。申し込み後1カ月以内に利用可能。小規模から大規模まで初期投資を抑えて常に最新機能を利用したい企業などを対象に今後1年間で20社の受注を目指す。

 「低価格&追加料金なしで必要な機能をすべて搭載」をうたうコンタクトセンタークラウド。システムをクラウドで利用するため、全国に分散するエージェントをインターネット経由で集中管理できる。各エージェントはインターネット接続されたPCを用いてコンタクトセンター業務を遂行。PCのソフトフォン、スマートフォン、タブレット端末などでも通話対応できるため、在宅エージェントやリモートオフィス、サテライトオフィスも実現できる。

 コンタクトセンターに必要な機能はすべて利用可能。インバウンドでは設定されたルールに従って電話を振り分けるACD(着呼の自動配信機能)、音声応答により発信者に操作を促すIVR(自動音声応答機能)、ACDやIVRのワークフロー設定ツール、各種統計レポート作成機能、電話とコンピュータを接続する機能などを搭載。アウトバウンドでは自動的に電話をかけてつながった電話だけを手の空いたオペレータへつなぐ機能を搭載する。このほか、スーパーバイザライセンス、システム管理者用ライセンス、通話録音など必要な機能を追加費用なしで利用できる。

 電話に加えメールからの問い合わせを統合管理するオムニチャネルにもオプション対応。問い合わせを内容に合わせてエージェントへ転送し、同一顧客の問い合わせは電話やメールの種別を問わず初回対応したエージェントへ優先転送し、履歴を管理できる。価格は個別見積もり。

 また、ソーシャルメディアにもオプション対応。SNS(Twitter、Facebook、RSSリーダー)に投稿された自社製品や自社サービスに関する悪評や要望を即座に検知して、クレーム対応やマーケティングに活用できる「アスペクト・ソーシャル」を提供する。価格は20席まで利用できる構成で月額75万円。

川島 弘之