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日本オラクル、クラウド型人材管理サービス「Oracle Taleo Cloud Service」最新版

日本オラクル株式会社 副社長 執行役員 アプリケーション事業統括 椎木 茂氏

 日本オラクル株式会社は、クラウド型の人材管理サービス「Oracle Taleo Cloud Service (オラクル・タレオ・クラウド・サービス)」最新版を提供開始すると発表した。

 「Oracle Taleo Cloud Service」は、人材の採用・育成・業績評価・キャリア開発・後任計画・最適配置などの業務を包括的に支援するクラウド型アプリケーション。最新版では、従来サービスに加え、人材採用における評価管理や新規採用者の入社に至るまでの手続きの進捗管理の強化のほか、社員の異動や退職にともなう人材情報の管理機能の拡充と業績評価機能の操作性を向上させた。

人材マネジメントの重要性
Oracle Taleo Cloud Serviceの製品コンセプト

 最新版のおもな強化点は、(1)人材の採用における評価管理や入社にいたるまでの採用業務の進捗管理、(2)社員の異動、退職、再雇用にともなう人材情報の管理機能の拡充、(3)業績評価やキャリア開発機能などの操作性向上の3点。

 (1)人材の採用における評価管理や入社にいたるまでの採用業務の進捗管理機能では、評価管理機能の操作性を向上させたほか、募集職種別で異なる質問事項の新規作成や作成済み質問事項のフィルター検索による募集要項の新規作成とひな型作成機能を追加。採用候補者別に履歴書、職務経歴、推薦状などの関連書類の管理機能も拡充した。

 (2)社員の異動、退職、再雇用にともなう人材情報の管理機能の拡充では、企業によって異なる社員の異動・退職・再雇用の規則に応じた採用プロセスの条件設定の機能を強化。また、採用候補者、社員、退職者の登録情報の管理は国や地域の労働基準法にもとづいた対応を行う支援機能も強化。退職者の個人情報を削除後も、一度登録した人材の識別子となる社員番号などの履歴は将来的な再雇用を想定して末梢しない機能も追加した。

 (3)業績評価やキャリア開発機能などの操作性向上では、企業別のカスタムオンラインヘルプ機能を追加。また、入力可能な項目や文字数を増加し、社員のプロフィール情報を充実させ、業績評価やキャリア開発機能の編集・検索・フィードバック機能も強化した。

 日本オラクル株式会社 副社長 執行役員 アプリケーション事業統括 椎木 茂氏は、企業のグローバル化にともない、さまざまな人種、言語、価値観の違う人をどうやって管理していったらよいかが課題となるとして、「合併や分離など人事のシステムを統一化して、人材を共通に管理していく仕組みが不公平感をなくし、公平な人事を行なっていくために必要」と述べ、公平な人事や、合併統合や分離にともなう人材配置に迅速に対応するための人材管理システムの重要性を指摘した。

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工藤 ひろえ