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インフィニコ、IPアドレス枯渇通知に対応したDHCPアプライアンス

 株式会社インフィニコは21日、DHCPアプライアンスサーバーの大・中規模ネットワーク向けハイエンドモデル「NetWyvern SuperDHCP100/200シリーズ」の機能強化を発表した。新たにIPアドレス枯渇警告メール通知機能と設定情報自動バックアップ機能を追加し、利便性を向上。また、冗長切り替え時間の大幅な高速化を図るなど運用性を向上している。参考価格は158万円~468万円。

 SuperDHCP100/200シリーズは、大・中規模ネットワーク向けのDHCPアプライアンス。同社のアプライアンスサーバーは省電力、専用サーバー、コンパクト設計、駆動部分を省いた耐久設計、冗長化の信頼設計、国産ならではの日本語ユーザーインターフェイスなどを特長とする。

 今回の機能強化では、IPアドレス枯渇メール通知機能を搭載。システム全体のDHCP稼働情報を装置内のデータベースに蓄積して統計情報として提供する稼働統計情報を活用し、現在の割り当て中アドレス数がユーザーが事前に設定したしきい値を超えた場合に、メールで警告を通知する。これにより、ネットワーク管理者がIPアドレス枯渇が発生する前に余裕を持ってIPアドレスの状況を把握できるため、運用負荷を抑えられるという。

 また、安全な運用を支援するため、設定情報のバックアップ・リストア機能を搭載。定期的に全設定情報のバックアップファイルを作成し、メールで送信する。メールで送信したバックアップファイルはそのままリストアできる。バックアップにメールを利用することで、FTPサーバーなどの外部サーバーやUSBメモリなどの外付け記録媒体を用意せずに簡単に利用できる。

 分散配置したSuperDHCPのHA構成においても、「Wizard Link Technology」によるDRRS(Dynamically Reconfigurable Redundant System)搭載により、冗長切り替え時間も高速化した。障害発生時、DRRSはスタンバイサーバーへの高速切り替えを可能とし、障害時にも安定した運用が可能になるという。

 ラインアップは、110/120/230/250の4モデル。運用スケール、拠点の規模夜行性に併せて最適なシステム構成が選べる。

(川島 弘之)