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NTT Com、リモートアクセスサービス「Bizモバイルコネクト」のスマホ向け機能を強化

企業のBYODへの対応を支援

 NTTコミュニケーションズ株式会社(以下、NTT Com)は16日、リモートアクセス環境をSaaS型で提供する「Bizモバイルコネクト」のスマートフォン向けサービスを機能強化すると発表した。マルチデバイス利用者の利便性を向上するため、同一IDで複数端末を利用する機能を追加したほか、Windows 8/RT端末にも新たに対応。さらに、私有端末を企業で利用するBYODを支援する目的で、アクセス制御・管理機能の拡充や、電話アプリなどとの連携機能を搭載している。なお、これらの新機能は追加料金なく利用できるとのこと。

 Bizモバイルコネクトは、メール、グループウェアなどのさまざまな業務システムへ、社外から安全に接続できる環境をSaaSとして提供するリモートアクセスサービス。PCにも対応しているが、今回は特に、スマートフォン向けの機能を大きく強化した。

 従来、スマートデバイスはAndroidやiOSの搭載端末に対応していたが、新たにWindows RT、Windows Phone 8の搭載端末に対応。また機体認証において、これまでは1ユーザーにつき1台しか端末登録できなかったのをあらため、複数の端末の登録を可能にしたことで、これまではBYODの対象外だったユーザーも利用しやすくなったという。なおPCについても、Windows 8/8 Proを新たにサポートした。

 また、ビジネスで利用する電話などアプリを企業の管理者があらかじめ指定できる機能も搭載した。例えば、NTT ComのIP電話アプリ「050 plus for Biz」とあわせて利用する場合、ビジネスで利用する際には、アドレス帳やメール、Webブラウザ上にある電話番号のリンクをタップするだけで自動的に「050 plus for Biz」を起動して利用するが、プライベートでは普段利用している電話を使う、といったことが可能になり、電話料金の公私分計も容易になるという。

 加えて、不正改造を行っていたり、指定されたセキュリティアプリケーションを搭載しないなど、あらかじめ設定されたセキュリティ条件を満たさない私有端末では、社内システムへの接続を自動ブロックする機能も備えた。これにより、一定のセキュリティを確保しながら、BYODを安全に活用できるとのこと。

 さらにBizモバイルコネクトでは、経由して社内システムにアクセスしたIDや接続日時、接続時間、接続先といったアクセスログを収集・閲覧する機能も備えている。

 Bizモバイルコネクトの料金は、基本料金が1企業あたり月額2万円。利用料金が1IDあたり月額500円。別途、初期費用が2万円かかる。

(石井 一志)