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日本アバイア、ビデオ会議MCUやオールインワンビデオ会議端末の新モデルを発売

 日本アバイア株式会社は4日、ビデオとコンテンツの1080p/60fpsデュアルストリームに対応したビデオ会議多地点制御装置(MCU)「Scopia Elite 6000 Series MCU」を発表した。また同時に、最大4拠点の多地点ビデオ会議をサポートするMCU機能内蔵オールインワンビデオ会議端末「Scopia XT Executive 240」も発表している。

 新製品はいずれも、米Avayaが買収したRADVISIONの技術を用いた製品。このうち「Scopia Elite 6000 Series MCU」は、既存の「Scopia Elite 5000 Series MCU」と比べて、2倍の高画質、5倍のポート密度を実現。複数MCUを一元的に管理できる「バーチャルMCU」機能より、既存製品と比べて2倍となる、最大2000同時コール、最大40万ユーザーまでの大規模利用に対応する。

 また、品質が予測できないネットワーク環境でも画質の劣化を防げる映像コーデック「H.264/SVC」と、効率の良いネットワーク帯域の利用を可能にする映像圧縮符号化方式「H.264ハイプロファイル」に準拠している点も特徴。これによって例えば、従来は難しかった、2Mbpsの帯域で1080p/60fpsの高品質ビデオを提供するといったことが可能になっている。

 さらに、PC向けの「Scopia Desktop」と、モバイル端末向けの「Scopia Mobile」という、2つのクライアントアプリケーションを用意しており、クライアント端末のコストを抑えながら拡張性の高いビデオ会議を実現するとのこと。

 一方の「Scopia XT Executive 240」は、MCU機能を内蔵したビデオ会議端末。Scopia DesktopやScopia Mobileと組み合わせることで、会議専用端末だけでなく、PC、Macおよびモバイル端末でも、最大4拠点の多地点会議を行えるという。またこちらもH.264/SVCとH.264ハイプロファイルに対応しているため、「Scopia Elite 6000 Series MCU」と組み合わせれば、エンドトゥエンドの高画質ビデオを実現するとのことだ。

(石井 一志)