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日本IBM、ユーザーの行動を可視化してWebサイトの問題・障害を発見するソフト

 日本アイ・ビー・エム株式会社(日本IBM)は2日、Webサイトの問題・障害を発見するソフト「IBM Tealeaf Customer Experience V8.7」を発表した。2012年5月に買収を発表した米Tealeaf Technologyとの統合後、初めて提供する製品となる。

 「IBM Tealeaf Customer Experience V8.7」は、Webサイトの利用をエンドユーザーの目線からチェックして可視化することで、使い勝手の改善などを行えるソフト。ユーザーが、インターネットのショッピングサイトや旅行予約サイトなどの入力画面で情報をスムーズに入力できているか、あるいはどこで入力を中止したのかなど、実際の経験を可視化して、Webサイトの障害や問題を把握できるようにする。

 具体的には、買い物やチケット予約、銀行振り込みといったユーザーが目的を達成するまでの情報、サイト間の移動など、Web上でのユーザーの動線をデータとして取得し、グラフィカルな管理画面で可視化する。これによって、Webサイトのユーザーインターフェースに不具合や障害を発見したり、特定の個所でユーザーが情報入力を中止した理由をひも解いたりできるようになるとという。

 また、PC用のWebサイトだけでなく、スマートフォンやタブレット端末で利用するモバイルアプリケーションにも対応しているのも特徴だ。

 導入にあたっては、サーバーを1台準備してソフトを導入し、Webサーバーとインターネットをつなぐ経路から分岐させてネットワーク接続することで、Webサイトへのアクセスログを取り込む仕組み。このため、分析対象となるWebサイトのパフォーマンスが低下することはない。導入も、1~2週間の構築・設定作業で完了するとしている。

 価格は1800万円から。現時点では英語版のみの提供となるが、日本語サイトの分析にも対応する。

(石井 一志)