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ソリトン、情報資産アクセス管理基盤ソフト「Soliton ID Manager」

 株式会社ソリトンシステムズ(ソリトン)は、企業内の情報資産へのアクセス権を可視化・統合管理する「Soliton ID Manager」を開発、その第一段階として「プロビジョニングベースパックv1.0」を25日より販売する。

 スマートデバイスやクラウドサービスの普及により、いつでもどこからでも社内の情報にアクセスできる環境が整う一方、重要な情報資産を守るために、確実なID管理と適切な権限での利用が不可欠で、認証基盤の整備や再構築が求められているとソリトンは語る。

 「Soliton ID Manager」は、そうした課題に対応する情報資産アクセス管理基盤ソフト。その第一段階として発売する「プロビジョニングベースパックv1.0」は、クラウド運用を想定した設計と、新たに開発された高速プロビジョニングエンジンによって、グローバル企業が求める大規模システムへの対応や柔軟なルール運用によるID自動メンテナンスを実現する。

 具体的にクラウド運用を想定した設計としては、マルチテナント対応、RESTアーキテクチャを採用。1つのシステム内に複数サイトを構築し、各サイトで独自のポリシーを適用することで個別のシステム運用が可能なほか、クラウド環境においてもセキュアな処理を実現するため、クラウド環境に配置された「Soliton ID Manager」サーバーが各サイトまでRESTで処理リクエストを送信することができる。

 主な機能としては、部署・役職・職務・雇用形態などに応じたルールベースのID自動メンテナンス(登録・更新・削除・無効化)や、パスワード管理(独自パスワードポリシー・変更要求通知・パスワードリマインダーなど)を搭載。シングルサインオン(SSO)基盤製品とも連携できる。

 管理対象システムは、Active Directory、Microsoft Exchange、LDAP、CSVなど。このほかにも順次拡大予定。価格は基本パック(ソフト、マニュアルを含むCD-ROM)が5万円、ライセンスが500ユーザー以上で210万円。20サイト/年間の販売を目指す。

 なお、2013年中に「情報資産アクセス管理ベースパック」をリリースする予定。こちらは情報資産に着目し、IDそのものの管理に加え、その先で求められる「(そのIDで)誰が・どのシステムを・どのくらいの期間・誰の承認により・どのような権限で・使えるようにするか」について、現在・過去の履歴を含め一元管理することが可能という。

(川島 弘之)