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ハイパーギア、Webシステムの情報漏えい対策を行う「ファイルプロテクト for IIS」

 株式会社ハイパーギアは23日、PDFファイルの持ち出し禁止などを行える情報漏えい対策ソフト「ファイルプロテクト for IIS」を発表した。また同時に、Webブラウザでの画面キャプチャ防止、コピー&ペースト禁止などを行える「画面プロテクト for IIS」も提供する。

 「ファイルプロテクト for IIS」は、既存のWebアプリケーションを変更せずに、Webサーバーの設定だけでPDFファイルなどの持ち出し禁止対策を行える情報漏えい対策ソフト。日本マイクロソフトのWebサーバー「IIS(Internet Information Services)」に組み込むアドオンツールとして提供される。

 具体的には、ユーザーがPDFファイルをダウンロードする際に、持ち出し禁止などの機能が組み込まれたセキュリティPDFへリアルタイム変換することで、流用や二次漏えいを防ぐ仕組み。コンテンツの事前変換が不要なほか、フィルタソフトであるため、文書管理システムや情報共有システムを一切変更せずに利用できる点がメリットという。

 また、暗号化や印刷禁止、“社外秘”などの透かしをいれるといった機能も備えているほか、こうしたセキュリティ設定は、URLごと、ISSのログインユーザーごとに異なる設定を行えるので、さまざまな場面に適合可能とのこと。

 また今回はあわせて、Print Screen、キャプチャによる画像コピーの防止や、Webブラウザの印刷/コピー制御、マウス制御によるコンテンツ保護などを行える「画面プロテクト for IIS」も製品化された。

 両製品の動作環境は、Windows Server 2008/2008 R2、IIS 7.0/7.5。TomcatベースのWebアプリケーションはIISにリダイレクトさせて利用できるとしている。価格は「ファイルプロテクト for IIS」が300ユーザーまでで100万円(税別)から、「画面プロテクト for IIS」が100ユーザーまでで100万円(税別)から。

(石井 一志)