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CA、PPMソリューションの新版~プロジェクト/ポートフォリオ計画機能を強化

SaaS版の最低ユーザー数を引き下げ、中堅でも導入しやすく

 CA Technologies(CA)は20日、プロジェクト・ポートフォリオ管理(PPM)ソリューションの新版「CA Clarity PPM 13.1」を発売した。参考価格は468万円(税別、1年契約、50ユーザーで使用した場合)。

 CA Clarity PPMは、ITプロジェクトや新製品開発などさまざまな種類のプロジェクトを可視化し、スケジュールや予算を管理するPPMソリューション。オンプレミス版、SaaS版、ホスティング版が用意され、顧客は自社の目的・用途に合わせて機能の利用形態を選択できる。

 新版では、SaaS版の最低ユーザー数を100ユーザーから50ユーザーに引き下げ、中堅企業がより手軽に利用できるようにした。

 機能面では、プロジェクト・ポートフォリオ計画機能を強化。プロジェクトメンバーのロールや人件費をプロジェクト原価計画を基にシミュレーションすることが可能となった。これにより、長期的なプロジェクトやポートフォリオの原価を事前に算出し、コストモデルに基づくプロジェクト/ポートフォリオ計画の作成が可能となり、トップダウンでの戦略策定が容易になるとする。

 また、新たに追加されたリソース・マネジメント・ポートレットにより、投資案件ごとにリソース割り当てを階層表示できるようになった。ユーザーは重要なリソースの割り当て状況を把握でき、投資の優先順位付けとタイミングに関する意思決定を効率化できる。

 プロジェクト、ポートフォリオ、投資、組織の各レベルで潜在的な問題がどこに発生するかも容易に把握できるようになる。新しい直感的なリソース・ヒストグラム指標によって、計画立案者は予測されるリソースのキャパシティと需要を明確に認識可能という。

 そのほか、オフショア開発に対応するため、新たに韓国語、中国語(繁体字・簡体字)に対応。合計20言語をサポートする。障がい者の利用にも配慮し、米WCAG 2.0レベルAAおよび米リハビリテーション法第508条に準拠。対応ブラウザにもGoogle Chromeを追加した。

(川島 弘之)