デル、Force10ブランドのブレードサーバー内蔵スイッチ~40GbEアップリンクに対応


Dell PowerEdge M1000eシャーシに搭載されるネットワークスイッチDell Force10 MXL 10/40GbE

 デル株式会社は26日、40Gigabit Ethernet(GbE)対応のブレードサーバー向けネットワークスイッチ「Dell Force10 MXL 10/40GbE」を発表した。ブレードサーバー「Dell PowerEdge M1000e」向けの内蔵スイッチで、ネットワーク機能/サービスの仮想化・自動化・オーケストレーションに最適化されているという。価格は109万3399円(税別)から。

 「Dell Force10 MXL 10/40GbE」は、ブレードサーバーシャーシに内蔵するEthernetスイッチ。内部ポートとして10GbEポートを最大32ポート、インターコネクト向けの拡張スロットを3つ提供しており、拡張スロットには40GbE(QSFP)×2、10GbE(SFP+)×4、10GBASE-T×4から選択して利用できる。

 Dellが買収したForce10 Networksの技術を活用しており、同社が開発したモジュラー型OSのFTOS(Force10 OS)を採用している点も特徴。エンタープライズ・ソリューションズ・オーガニゼーション APJネットワーキング戦略担当 草薙伸氏は、「Force10の技術をデル製品の中に入れた、非常に重要なマイルストーン。仮想化ですべてを結び付け、当社の最新世代である12世代目のPowerEdgeサーバーなどとあわせて、エンドトゥエンドで10GbEを提供できる」とその意義を話す。

 また、ブレードサーバーシャーシ内にスイッチを搭載すると、多くのメリットを提供できるという点を強調。

 「シャーシ内にスイッチを持たないパススルーの場合は、トップオブラック(ToR)スイッチとの間でより多くのポートが必要になる。また、東西方向(West to East:サーバー間)のトラフィックは、シャーシ内にスイッチがなければいったんToRスイッチまで出てから戻ってくることになるのに対し、スイッチがあればシャーシ内で完結できる点もメリット。しかも、アップリンクに40GbEを使えるので、ケーブルの集約も可能になる」(草薙氏)などと述べた。

 このほか、Data Center Bridging(DCB)とFCoEにも対応。ストレージネットワークを統合することも可能としている。


エンタープライズ・ソリューションズ・オーガニゼーション APJネットワーキング戦略担当 草薙伸氏Dell Force10 MXL 10/40GbEの特徴
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