NRIセキュア、秘密分散技術を用いたデータ管理サービスに「ファイル共有機能」


 NRIセキュアテクノロジーズ株式会社(NRIセキュア)は9日、秘密分散技術を用いたクラウド型データ管理サービス「SecureCube / Secret Share」に、複数企業間で使える「ファイル共有機能」を追加し、提供を開始した。

 同サービスは、秘密分散技術を用いてデータを国内の複数のデータセンターで安全に分散保管するもの。秘密分散技術とは、データを複数に分割・分散させる技術で、1つの断片だけでは元情報は推測できないようにする分割機能と、断片が1つ不足しても元ファイルに復元できるようにする冗長化機能を併せ持つ。仮にデータセンターから1つの断片が流出しても情報が漏えいしないのがメリットとなる。

 今回は「ファイル共有機能」を追加した。インターネット接続環境にあれば、どこからでも利用可能で、ユーザーのアクセス権(読み取り専用・読み書き可能)をフォルダ単位で設定できる。

 データサイズはWindowsで扱える上限まで対応するため、企業間での情報共有で問題となりがちな巨大なファイルの共有も実現する。また、データの変更時に別の共有ユーザーへの通知する機能を備え、全共有ユーザーがデータ更新されたことを簡単に把握できる。

 クラウド型なので利用に当たって専用サーバーを用意する必要がないのもメリット。

 想定される用途としては、複数拠点間で共有ファイルサーバーをはじめ、企業間で機密性の高い情報(設計図など)をやり取りする業務や、共同開発案件のように複数の企業で情報を共有しながら更新する業務などに向くという。

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