日本IBMのクラウドコラボレーションサービスをリコーが採用、商品企画を効率化


 日本アイ・ビー・エム株式会社(以下、日本IBM)は2日、株式会社リコーのビジネスディベロップメントセンターにおいて、日本IBMのクラウド型企業向けコラボレーションサービス「IBM SmarterCloud for Social Business」(以下、SCSB 旧称:IBM LotusLive)が採用されたと発表した。

 リコーのビジネスディベロップメントセンターは、ドキュメントソリューション、業種・業務向けソリューション、クラウド型の出力機器管理システムといった、企業向けソリューションの開発・マーケティングを行っている部署。2011年からは、新しいアイデアを形にし、ビジネスの卵として成長させることをコンセプトとした「RICOH TAMAGOシリーズ」も手掛けている。

 今回、同センターが採用したSCSBは、パブリッククラウド型の企業向けコラボレーションサービス群で、メール、コラボレーション、Web画面共有の3サービスを国内外のデータセンターから提供している。

 リコーでは、手掛けているソリューションの品質を高め、かつ迅速に提供するための業務プロセス改善の一環として、同センターの全社員、および世界各地でビジネスソリューションを開発・提供するリコーグループ社員の一部で、このSCSBを試験的に採用した。

 具体的には、新商品の企画において、物理的に異なる場所で勤務するユーザーが、SCSBで提供される「フォーラム」や「オンライン会議」を活用。電話やメールでのコミュニケーションに加えて、SCSBによるコミュニケーションを行うことで、新商品の企画から販売準備までの合計時間を約20%削減され、市場への新商品投入のスピードを向上したという。

 また、SCSBのファイル共有とオンライン会議を併用し、効率的に作業や議論を進めた結果、会議関連の総時間が半減したとのこと。

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(石井 一志)
2012/3/2 14:11