NEC、Windows Embedded Standard 7搭載の業務用端末「Touch@i GX」


Touch@i GX

 日本電気株式会社(NEC)とNECインフロンティア株式会社は30日、耐環境性能を向上した業務用モバイルターミナル「Touch@i GX(タッチアイ ジーエックス)」を発表した。出荷は2月末より。価格はオープン。

 新製品は、Windows Embedded Standard 7を採用した業務用モバイルターミナル。従来機種より落下強度と防塵防滴性能を高め、製造・物流・流通・外食・医療などさまざまな現場環境への適応力を向上。長時間運用、手袋操作、複数台充電など現場ならではの要求や使いやすさにもこだわった。

 耐環境性能としては、落下強度1.2m、防塵防滴規格IP54、直接放電15KV(EN61000-4-2試験規格)の耐静電気、倉庫内フォークリフトやピッキングカートへの装着を考慮した耐振動に対応。

 使いやすさの面では、背面形状の工夫により、左右片手持ち・両手持ちのどちらでもしっかり持つことができ、オプションのハンドベルトや肩掛けストラップで落下防止と作業負担の軽減も実現した。

 また、抵抗膜方式タッチパネルの採用により、水やほこりに強く、手袋での操作も可能に。業務用ターミナルとして使用頻度の高い数字・登録キーなどは別途シートキーボードを搭載した。

 充電スタンド(オプション)は、筐体形状の工夫により複数台設置時における省スペース化を実現。二重の電池ロック機能とLEF表示・警告ブザーにより、電池交換によるデータ消失なども防げる。

 Bluetooth接続に対応し、例えば、対応ヘッドセットを利用して音声指示を聞きながら設備点検・結果入力するといった運用も可能。製造ラインでの不良品撮影、流通店舗での棚割り撮影、医療看護現場での診察部位撮影などが可能なカメラ内蔵モデル(5月出荷予定)もラインアップしている。

 価格はオープン。今後3年間で約4万台の販売を見込む。

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