イデア、AWSのクラウドサービスをインフラに利用した「JD Edwards」の導入支援サービス


 富士ソフトグループのイデア・コンサルティング株式会社(以下、イデア)は23日、日本オラクルのERPアプリケーション「JD Edwards EnterpriseOne(JDE)」を、Amazon Web Services(AWS)のクラウドサービスへ導入する支援を行うと発表した。なおAWSのクラウドサービス利用にあたっては、同分野で実績を持つ富士ソフトと協業し、同社の支援のもとでサービスを提供するとのこと。

 Amazon EC2を始めとするAWSのクラウドサービスでは、ユーザー企業がサーバーOSやデータベースを自由に選択できることから、JDEを柔軟に展開可能。クラウドサービスを利用することで、ユーザー企業の初期投資を最小限に抑えられる効果もあるという。また、必要なときに必要な台数(容量)を確保できるクラウドサービスならではのメリットも活用可能。導入段階ではAmazon EC2を使った最小構成のサーバーで利用し、本番稼働に向けてサーバー容量の増強を図る、といった使い方もできる。

 またイデアでは、AWSの仮想マシンイメージ機能(Amazon Machine Image:AMI)を利用し、特定の業界、業務ごとに特化したJDEのテンプレートを提供。これを用いてユーザー企業ごとのプロトタイプ環境を迅速に構築し、導入機関の短縮を図るとした。

 なお運用環境としては、AWSの複数のリージョンやアベイラビリティゾーンを利用することで、可用性と耐障害性の向上が期待できるほか、ERPで展開するデータのバックアップ先として、Amazon S3(Simple Storage Service)を利用するため、テープなどの一般的な手段と比べて、より安価なデータバックアップを実現するとしている。

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(石井 一志)
2012/1/23 14:47